生きづらいと感じる原因「愛着障害」特徴や症状―親との関係からメンヘラ行動が生まれる?

愛着障害とは

どうも、しーたです。

僕はメンヘラ克服を目指し日々鍛錬を重ねているのですが、その修行(ネットサーフィン)中、愛着障害という言葉を目にすることが増えてきました。

愛着障害関連の有名な書籍、『愛着障害~子ども時代を引きずる人々~ 』(光文社新書)の帯にはこんなことが書かれています。

●人に気をつかいすぎる

●親しい人間関係が苦手

●依存してしまいやすい

●発達障害と似たところがある

●意地っ張りで損をする

——その裏側には愛着の問題がひそんでいる!

『愛着障害 子供時代を引きずる人々』 光文社新書 岡田尊司著

共感できる方も多いのではないでしょうか。

こうした特徴や症状が表れる愛着障害。これは幼少期の親との関係が原因となっているそうです。

生きづらいという感覚」や「メンヘラ行動」の原因を探るべく、同書を参考に愛着障害について解説します。

愛着と愛着行動

愛着行動は様々

親子の絆である愛着。これがきちんと育まれている場合、子どもはたとえ親から離れていたとしても安心感を持つことができます。これが安全基地と呼ばれる特性です。

正常な発達を遂げた場合、愛着対象は祖父母や親戚、近所の人、友人といった風に増えていきます。母親を中心に安全基地のネットワークが広がっていくイメージです。

そしてなんらかの事態によりストレスが高まったときには「愛着行動」が起こります。

愛着行動は安全基地に甘えたり、話を聞いてもらったり、あるいは愛着対象のことを思い浮かべたりする行為です。

この反応自体は子ども・大人問わず自然なことなのですが、愛着障害を持っている人の場合、その内容が通常とは異なります。

愛着障害の症状

愛着が安定している人はストレスに対してほどよく愛着行動が増加します。

愛着行動によってストレスを緩和し、安定した人格を保つことができるのです。

ところが愛着の絆をうまく育めていない場合、愛着行動がうまく機能しません。

これが「愛着障害」と呼ばれるものです。

愛着障害によって引き起こされる症状を解説していきます。

愛着障害回避型

孤独に耐える女性

愛着障害は複数のタイプに分かれています。そのうちの1つが愛着障害「回避型」と呼ばれるもの。

このケースではストレスを感じているのに愛着行動がほとんど見られないのが特徴です。

原因は幼少期をはじめとした過去にあると言います。

愛着行動をとった際に、

・拒絶された

何の反応も返ってこなかった

といったことが繰り返されると、最初から求めないという選択をするようになるのです。

同書では脳が愛着行動を抑えた方が生き残りに有利と判断したためこうなったのではないかと推察されています。

愛着障害不安型

泣き叫ぶ子供

逆にストレスに対して過剰なまでの愛着行動が引き起こされる人もいます。

愛着障害「不安型」と呼ばれるこのタイプ。

同書では大騒ぎすることが生存に有利だったためそうなったのではないかと推測されています。

一般的に言われるところのメンヘラ行動はこの愛着障害不安型が当てはまるのではないでしょうか。

愛着障害とその他障害との関連

同作者の別の著書では、愛着障害がHSP発達障害と似た症状を引き起こすことも指摘されています。

つまり愛着障害は身体や感覚的な部分にも影響を与えるのです。

・なにかと敏感

・発達障害を疑っている

こうした人の生きづらさの根本的な原因が実は愛着障害にあるのかもしれません。

愛着障害の原因となる愛着の傷

このような愛着行動を示す原因は愛着の傷にあります。

愛着が極めて深刻なダメージを受けると、愛着をまったく求めようとしなくなったり、見境なく誰にでも愛着したりするようになる。

P46

愛着は物心つく前の体験により形成されますが、この時期に養育者に助けを求めた際、

応えてもらえない

・反応が安定していない(応えたり、無視したり、怒ったりと不安定)

といったことが多いと、それが愛着の傷となります。

すると愛着が不安定になり、世の中に対する基本的安心感信頼感がうまく育まれなくなるのです。

通常、親から愛されたい、認められたいという欲求は、それが程よく満たされながら成長していけば自然と消えていと言います。

ですがその思いが満たされないまま育った人は、いくつになっても心の奥底で「認められたい」「愛されたい」という思いを引きずり、こだわり続けることになるのです。

愛着とは、先に述べたように特定の人に対する特別な結びつきである。誰にも愛着を求めようとしない場合も、誰にでも愛着を求めようとする場合も、愛着の形成に躓いているのである

P46

こうした感情はメンヘラ行動以外にも、ありとあらゆる生きづらさに直結すると言えるでしょう。

・愛着が傷ついた場合、基本的安心感や信頼感を持つことができない

・不安定な愛着が適切ではない愛着行動の原因となる

愛着障害の原因になりやすい状況

愛着の傷を抱える男性

愛着の傷が生まれやすい状況は2つあります。

1つ目は離婚や死別などによって愛着対象がいなくなってしまった場合。

2つ目は、本来安全基地になるはずの親からの虐待(準ずるケースも含む)を受けていた場合。

愛着の特性を考えると、こうしたケースでは愛着障害を抱えやすくなるというのは想像に難くないでしょう。

またこれ以外にも

両親が不仲

安全基地の役割を超えて過保護

といった場合も愛着障害を抱えやすいようです。

愛着障害とメンヘラ

たしかにメンヘラやそれに似た繊細な気質を持っている人たちは家庭で日常的にストレスを感じているケースが多いように感じます。

逆に家庭環境が悪くとも精神的に安定している人が存在しているのも事実。

そうしたケースでは、離婚や死別後の残された方の親、祖父母、兄弟、近所の人、友人など、誰かしらが強い愛情を持って支えてくれたのではないでしょうか。

すべてが親のせい、環境のせいとうわけではありませんが、幼少期の育ち方がその後の生きづらさに大きな影響を与えている可能性は高いと言えるでしょう。

メンヘラ行動の原因を探る

愛着の問題を見つめ直す

以上、愛着障害についてまとめました。

今までは自分のメンヘラ行動の原因を病気や相手のせいだと考えがちでしたが、愛着という視点を持って考えてみると全く違う考え方ができるようになりました。

岡田氏の別の著書にも書かれていますが、表に現れている症状のみに注目して対処してもその場しのぎでしかありません。

もしメンヘラを改善したいのであればその根本を見つめなおす必要があります

その根本たるものが、愛着の問題ではないでしょうか。

もちろんそれ以外の要素も複雑に絡み合った結果が現状なので、愛着障害だけが原因とは言うことはできません。

しかし人格の土台たる愛着の問題を見つめ直すことは、メンヘラ改善のために必要不可欠ではないでしょうか。

興味のある方は同書を一読してみることをおすすめします。