【人間関係の断捨離】4つの効果と注意点を解説

人間関係の断捨離

ここ数年「人間関係の断捨離」が注目されています。

断捨離そのものは「不要なものを持たない、捨てる」といったミニマリストに近いニュアンスを持つ言葉です。

一方で人間関係の断捨離は、家の掃除をしているときに使わなくなったものを捨てるのと同様に必要のない人間関係を断ち切ることを意味します。

人間関係の整理と聞くとどこかドライな印象を受けてしまいますが、良い効果が得られるという意見を多く耳にするのも事実です。

そこで人間関係の断捨離がもたらす4つの効果と注意点を解説していきます。

人間関係の断捨離とは「自分にとってストレスになる関係を切る」こと

人間関係の断捨離にはこれといった定義が存在しないため、「これが断捨離」と言える明確な方法もありません。

ですが一般的には「自分にとってストレスとなっている関係を断ち切る」ことを指すようです。

そのため断捨離に及ぶ前に自分自身について考える必要があります。

「自分はどんなことにストレスを感じるのか」

「どんなときに幸せを感じるのか」

一見考えるまでもないように思える事柄ですが、自分のことは意外と知らないものです。

自分自身のことがわかったら、おのずとストレスになっている人間関係も見えてくるでしょう。

人間関係の断捨離の方法

人間関係の断捨離の方法

人間関係の断捨離の方法として、

・誘いを全て断る

・連絡先を変えて相手に教えない

・二度と会わない

などがあります。

このようにストレスとなっている人間関係を全て捨てられたらベストですが、実際はそう簡単にいかないでしょう。

ストレスとなっている人が職場の同僚や学校の同級生などの場合、自身の生活に強い影響を及ぼすからです。また、今後とも付き合っていきたい人たちとその人が共通の知り合いであるなら、両者の兼ね合いも考えなければなりません。

したがって、緩やかにフェードアウトしたり挨拶や業務連絡など必要最低限の交流のみにとどめたりすることも賢い断捨離の仕方です。

人間関係の断捨離がもたらす4つの効果

人間関係の断捨離のメリット

人間関係の断捨離によって得られる効果には以下のようなものがあります。

ストレスが減る

アドラー心理学関連の本、『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)では、

すべての悩みは「対人関係の悩み」である

P70

と断言しています。

極論ではありますが、この一節には多くの人が共感することでしょう。

人間関係の断捨離を行うと驚くほどストレスが減ります

自分のことに集中できる

人間関係を維持するためには、なにかと気を使ったり時間を割いたりする必要があります。

そうしたことに疲れや後悔を感じるときも多いはずです。

断捨離を行うことで、それまで無駄にしていた労力や時間を自分のために使うことができるようなるのは大きなメリットと言えるでしょう。

無駄な出費が減る

時間と同様、人間関係を維持するには出費がつきものです。

食事、飲み会、プレゼント、イベント事など、大なり小なり必ずお金がかかります。

そうした無駄な出費を減らせることも人間関係の断捨離の利点です。

今後の人間関係についての不安がなくなる

1度断捨離をすると、自分のなかで人間関係を築く際の明確な基準ができます。

そのため、その後の新しい人間関係においても自然とストレスを感じない人とだけ繋がれるようになるのです。

また、気を使って人間関係を維持する行為に執着しなくなるので、「嫌われたらどうしよう」といった不安が少なくなるのも断捨離の効果でしょう。

人間関係の断捨離4つの注意点

人間関係の断捨離の注意点

このように多くの良い効果をもたらす人間関係の断捨離。

ですが注意点も存在します。

1度捨てた関係は原則元に戻らない

1番気をつけなければならないのは「1度断捨離した関係は原則2度と元に戻らない」という点。

大抵の場合、相手は断捨離されたことに気がつきます。そのため、後になにかのきっかけで再び交流を再開したとしても、相手には不信感が残ってしまうのです

時が経ってから「当時はなんであんなことであの人を嫌っていたんだろう」と後悔しても時すでに遅し。

断捨離する際は、そこら辺の覚悟が必要になります。

必要なとき頼ることができなくなる

「嫌な人に頼ることはない」と思っていても、人生なにが起こるかわかりません

仕事の関係で必要になる場合もあれば、断捨離しすぎて結婚式に呼ぶ知人が足りなくなることも。傷ついて誰かと話したくなったときにも相手の選択肢が減ってしまいます

また、仲の良かった友人を切った場合、歳を取ってから思い出話をする相手がいないことに対する寂しさを感じるかもしれません。

ドライになる

1度断捨離を経験すると、相手を切るという選択肢が常に頭のなかに表示されるようになります

そうした考え方は、新しく親密な関係を築くことを困難にするでしょう

「いつでも捨てられる相手」

「いつ捨てられるかわからない」

内心にこうした考えを抱いている関係は、親密さとは程遠いものです。

断捨離する際は、本当にストレスになっている関係に限定する方がいいのかもしれません。

断捨離された相手は傷つく

たとえどんな関係であっても、相手から一方的にシャットアウトされると大抵の人は傷つきます

そればかりを気にしていては本末転倒なのですが、もし一瞬でもお世話になった人を断捨離する際はそのことを思い出してみた方がいいでしょう。

人間関係の断捨離はよく考えてから

人間関係の断捨離は考えてから

人間は社会的な生き物」と言われています。

良くも悪くも人が生きる以上必ず人間関係が発生するのです。

人間関係の断捨離には確実にメリットが存在しますが、他人との関係を物を扱うように考えているといずれ別の悩みを抱えることになるでしょう。

また、ほんの数年で考え方は変わるものです。

人間関係の断捨離はよく考えてから行うことを推奨します

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