ジミー・バトラーの名言に学ぶ「才能」とは

ジミー・バトラーの名言

世界最高峰のバスケットボールリーグ、NBA。その試合を観たとき、誰もが選手たちの並外れた才能に驚くことでしょう。それがスター選手であればなおさらです。

ですがマイアミ・ヒートのエース、ジミー・バトラーは自身の才能に対して独特の見解を示しています。

努力の男、ジミー・バトラーの名言から学べることは多いでしょう。

若手スターを批判したジミー・バトラー

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今やリーグ屈指のリーダーとしても知られるジミー・バトラーですが、マイアミ・ヒートに移籍するまでの数年間は問題児と見なされていました

それもそのはず、彼はそれまで渡り歩いてきたブルズ、ウルブズ、シクサーズの3チーム全てで揉め事を起こしているのです。

その発端となったのは、ハードにプレイしない若手チームメイトへの批判。その矛先は最終的に首脳陣やチーム全体にまで及び、そのたびマスコミを騒がせる大問題へと発展するのがお決まりのパターンでした。

その言動の激しさから、当時は彼の自己中心的な性格に問題があるとされていましたが、厳しい言葉の裏には苦労人であるジミーならではの考えがあったようです。

ジミー・バトラー「俺には才能がない」

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安住の地となったマイアミ・ヒートに移籍後、ジミー・バトラーはスポーツイラストレイテッドのインタビューでこんな話をしています。

俺には神に与えられた才能はない。俺は最高のシューターではない。最高のボールハンドラーでもない。トップクラスの身体能力があるわけでもない。一番速くもない。でも俺は闘う。俺は立ち向かう。俺は病的なレベルでタフだし、絶対に諦めない。それが俺の才能だ。俺は誰も恐れない。なにも俺を恐れさせることはできないんだ。

スポーツイラストレイテッド2020年2月のインタビュー記事より意訳

一般人に比べると異常なほどの才能を持っているのですが、それでも怪物だらけのNBAのなかを勝ち上がるには十分ではありません。彼の言葉通り、ジミー・バトラーはそのタフネスと努力で現在の地位を掴んだのです。

彼の信念を表したこの言葉。2020年のファイナルで伝説級の活躍を果たした今ではまさに名言となっています。

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自分より優れた才能を持つ若手にもっとハードにプレイして欲しかった

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ジミー・バトラーは過酷な生い立ちを持つことでも知られています。

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彼はNBA入りまでも、そしてプロになってからもエリートとは正反対の大変な道を歩んできました。血の滲むような努力の果てに現在の地位を築くことができたのです。

そんな自負を持つ彼だからこそ、自分より優れた才能のある若手にはもっと一生懸命プレイして欲しかったのでしょう。チームを批判し大事件となったウルブズ時代のESPNのインタビューでは次のように語っています。

俺はチームで最も才能のあるプレイヤーじゃない。俺たちのチームで1番才能があるのはKAT(カール・アンソニー・タウンズ)だ。そして最も神に愛されているのはウィギンス。では最もハードにプレイしているのは誰だ?それは俺だ!俺はハードにプレイしている。俺はどんな時でも自分の身体を練習に、試合に捧げている。それが俺の情熱だ。誰もが違うやり方でチームをリードするものだ。ハードにプレイする姿勢を見せる、それが俺のやり方だ。

2011年10月のESPNのインタビューより意訳

実際、ハードワークがチームの伝統となっているマイアミ・ヒートへの移籍後は、それまでと一転してチームメートをべた褒めしています。

ジミー・バトラーの名言に学ぶ才能とは

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彼の名言は才能というものの脆弱さを教えてくれます。

ジミーは2mを超える長身で、身体が強く運動能力も抜群です。ところが怪物揃いのNBAのなかではそれでも平均程度に過ぎません。

そんな彼が自分より体格も身体能力もスキルも優れているスターたちと互角以上に渡り合えているのは、血の滲むような努力の結果にほかならないでしょう。

彼より才能のある人間はプロアマ問わず大勢いるはずです。しかしその多くは才能を発揮しきれずにいます。

どれだけ才能があろうが、なかろうが、最後には努力した者がなにかを掴み取ることができる

ジミー・バトラーの名言からはそんな哲学を学ぶことができます。