歴代屈指のリバウンド王、デニス・ロッドマン。引退してかなりの年月が経った今でもそのカリスマ性は健在です。
彼がそれほどの支持を得ることができたのは、プレイや派手な見た目だけが理由ではありません。
外見や巻き起こす事件の数々からは想像し難い繊細で素直な性格。その人間らしさが彼の1番の魅力です。
苦労人でもあるロッドマン。生きるために必死にもがいた末に辿り着いた彼の哲学は、人々の心に勇気を与えます。
そんな彼について知ることのできる名言を、自伝『デニス・ロッドマンの「ワルがままに」』(徳間書店)から紹介します。
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- 「俺はスカした野郎にはなれない」(P29)
- 「ただ認めてもらいたかった」(P37)
- 「俺は俺のやり方が皆にも向くとは思わない」(P145)
- 「われわれはスポーツ選手だ。他人の生活を支配するような力量はない」(P148)
- 「判断するのは自分なのだ」(P149)
- 「どんなときでも彼らをストップするやり方を考えた」(P162)
- 「今持っているものを、今後も一生持ち続けるだろうなどというファンタジーを信じていなかった」(P191)
- 「もしも俺がバスケットボールなんかやっていなかったら、それでも俺が好きかい?」(P244)
- 「ときには誰かと寝たあとで、最悪の気分になることがある」(P254)
- 「ほかの連中に言われて、自分がどういう人間になるかを決めるな」(P280)
- 「俺は自分のさまざまな面を発見しつつあり、まだどれだけ未知の自分が発見されずにいるかわからない」(P285)
- 「不満がたまったり、束縛されると落ち込むが、心に鞭打ってあえてその気分を味わうようにすれば、それは俺を強くしてくれる」(P291)
- 「周囲の人間が求め、期待する人間でいることに限界がきていた」(P328)
- 「今のデニス・ロッドマンこそが最初から、本来あるべき姿だったってことがな」(P336)
- デニス・ロッドマンの名言まとめ
「俺はスカした野郎にはなれない」(P29)
Embed from Getty Imagesセレブになった後も安住とは程遠い生活を送るロッドマン。
それは彼曰く、どん底から這い上がろうと努力していたときの気持ちをいつまでも持っていたいからだそうです。
「ただ認めてもらいたかった」(P37)
ロッドマンは20歳のときに窃盗の罪で逮捕されています。
財布、時計、盗んだものは様々ですが、窃盗を繰り返していた理由はお金のためではなく、ワル仲間に認められたかったからだと言います。
彼がどれだけ孤独を感じていたかがわかる名言です。
「俺は俺のやり方が皆にも向くとは思わない」(P145)
Embed from Getty ImagesNBAのスターは少年たちの見本とされます。路上生活から這い上がってきたロッドマンであればなおさらです。
ですが彼は見本となることを良く思わないようです。それは若者たちには遅咲きだった自分よりスムーズに成功して欲しいという願いからきています。
「われわれはスポーツ選手だ。他人の生活を支配するような力量はない」(P148)
Embed from Getty Images誰にでも対等に接するロッドマンらしい名言。
世間はNBA選手を雲の上の存在として崇めます。
しかし彼自身は自分が他の人々より偉いとは思っていないようです。
今でもかつての自分と同じ暮らしをしているホームレスの人々と談笑するような気さくさを持っています。
「判断するのは自分なのだ」(P149)
ロッドマンの子供に対する哲学です。彼はなにかを禁止したり子供を正解に導いたりするような育て方をおこがましいものだと感じています。
悩み、間違い、自分で自分の道を見つていくことが大切だと言います。
「どんなときでも彼らをストップするやり方を考えた」(P162)
Embed from Getty Images無名の高齢ルーキーとしてNBA入りしたロッドマン。
生き残るためにディフェンスとリバウンドに全てを捧げた彼の努力を表す名言です。
「今持っているものを、今後も一生持ち続けるだろうなどというファンタジーを信じていなかった」(P191)
マドンナと交際していたロッドマン。
大スター同士のカップルは、お互いいずれ人気が衰えることを覚悟していたそうです。
永遠に変わらないものは存在しません。
それよりもその時々を精一杯楽しむことが大切になります。
「もしも俺がバスケットボールなんかやっていなかったら、それでも俺が好きかい?」(P244)
Embed from Getty Imagesスターになった彼のもとには多くの女性が押しかけました。
もともと奥手だったロッドマン。NBA入り当初はそれを喜んだようですが、いつしか疑問を持つようになります。
有名人なら誰でもいいような女性に対してはこう言ってやったそうです。
ステータスではなく自分自身を愛して欲しいという願望は誰もが持っているものでしょう。
「ときには誰かと寝たあとで、最悪の気分になることがある」(P254)
彼は遊ぶことの楽しさを否定しません。ですがその一方で、イージーな行為のおかげで最悪の気分になることもあるようです。
その日出会ったばかりの女性を快楽のために利用した罪悪感と、簡単に寝る女性に自身を与えてしまった自分を軽蔑する気持ち。
彼も一般人と同様、そういった感情に苛まれるそうです。
「ほかの連中に言われて、自分がどういう人間になるかを決めるな」(P280)
ロッドマンらしい名言。
大切なのは自分がどうありたいかだけなのです。
「俺は自分のさまざまな面を発見しつつあり、まだどれだけ未知の自分が発見されずにいるかわからない」(P285)
Embed from Getty Images心の赴くままに行動していれば、新しい自分を発見することができます。
それはタトゥーが好きだったり、女装趣味があったりすることかもしれません。
「不満がたまったり、束縛されると落ち込むが、心に鞭打ってあえてその気分を味わうようにすれば、それは俺を強くしてくれる」(P291)
苦労人の彼が言うからこそ説得力のある名言です。
つらい出来事があったとき、目を背ければ気持ちを落ち着かせることができます。
ですがロッドマンのようにあえて現実を直視することでそれが成長する機会になるかもしれません。
「周囲の人間が求め、期待する人間でいることに限界がきていた」(P328)
Embed from Getty Imagesロッドマンがはじめて髪を染めたのは30代になってしばらくしてからです。ピアスやタトゥーも同様。
彼は32歳のときに自殺未遂事件を起こすまで自分を偽りながら生きてきたそうです。
「今のデニス・ロッドマンこそが最初から、本来あるべき姿だったってことがな」(P336)
Embed from Getty Images目の前の苦難や自分自身から逃げず真剣に向き合い続けたロッドマン。
悩み苦しんだうえでようやく自分らしく生きることができるようになった彼の言葉には重みがあります。
デニス・ロッドマンの名言まとめ
Embed from Getty Images以上、伝説のリバウンド王デニス・ロッドマンの名言を紹介しました。
繊細で複雑、そして素直で人間らしい魅力を持つ彼の言葉には共感できる人も多いでしょう。
往年のスター、デニス・ロッドマン。彼のカリスマ性は色褪せることがなさそうです。