些細なことで心配になったり、不安でなかなか次の1歩が踏み出せなかったり、ネガティヴな人は自分自身に対しもどかしさを感じています。
克服したくても糸口さえ掴めないネガティヴ思考。原因はどこにあるのでしょうか?
明確な答えはありませんが、今回はネガティヴな人に共通するものの1つとして「スマホ」や「ネット」への依存に着目してみました。
ネガティヴな人とインターネットとの関係について考察します。
「ネット依存」とネガティヴな人

インターネットが普及して以来20年以上も議論されている「ネット依存」問題。
技術が日々進歩し続けていることも相俟って、未だネット依存に関する明確な診断基準はありません。
ですがスマホやネットへの依存による悪影響には以下のようなものが確認されています。
【精神的な影響】
・うつ病の原因となる
・感情がコントロールできなくなる
・相手の表情が読み取れなくなる
・攻撃的になる
【身体的な影響】
・眼精疲労
・倦怠感
・睡眠不足
(参考さいたま市HP:https://www.city.saitama.jp/003/002/008/005/p021481_d/fil/nettoizonn.pdf)
ネガティヴな人=ネット依存ということにはなりませんが、スマホやネットの長時間利用によって引き起こされるこうした身体的・精神的症状が、ネガティヴな人格形成へと繋がることは想像に難くないでしょう。
また、スマホやネットへの依存が起こる原因としてドーパミンが深く関わっているとされます。
ドーパミンはやる気を司るホルモン。ストレスを受けた際に気持ちを明るくしてくれる作用があり、ドーパミンのおかげで人は前向きに活動していくことができるのです。
ですがドーパミンはスマホやネットなど、外部からの刺激を受けることでも分泌されると言います。ドーパミンが分泌されているときは快感を覚えるため、結果的に依存へと繋がってしまうのです。
ネット上のネガティヴな発言や情報が無意識に影響

今や国民の大半が利用しているインターネット。現在は誰もがネット上に自分の考えを発信できるようになっています。
それによって
・様々な情報を簡単に知ることができる
・昔の友人とSNSで簡単に繋がることが可能
といったメリットが生まれました。
一方で誰もが好き勝手発言できることから、かなりきわどい発言が多いのも事実。
特にSNSや掲示板、口コミなどは匿名性が高く、リアルでは聞かないような強い言葉やネガティヴな考え方などが飛び交う無法地帯と化しています。
また、ネット上では前向き・後ろ向き問わず極端な意見が好まれる傾向にあるため、書き込みや情報も極論が多くなりがちです。二極化された意見は「~しなければならない」「~してはいけない」という固定観念に繋がりやすく、結果的に自らを縛る鎖となってしまいます。
ネットに依存しているとそうした情報を無意識のうちに吸収してしまうため、「ネガティヴな人」になりやすいのではないでしょうか。
ネガティヴな人が変わるためには「ネット断ち」が有効?

こうした悪影響を感じ取っているためか、最近はネットやSNSを断とうとする人が増えているようです。ネット断ちをサポートするアプリの需要も高まっており、依存症から脱却したいという人が多いことがうかがえます。
実際、ネガティヴな人が変わるための第一歩として試してみる価値はあるのかもしれません。
一方でネットの発達により生活が豊かになったのも事実。
依存しない程度にネットとうまく付き合っていくのが理想と言えそうです。